認知症ケアにおける介護職の役割とは、診断名ではなく一人ひとりの実際の行動とその理由に向き合うことです。外に出ようとするなどの行動の背景にある思いを探り、適切な関わり方を見つけていきます。また、遠方に住む家族に日々の小さな変化を伝え、現場と家族をつなぐことも重要な仕事です。一人で抱え込まず職員間で情報を共有しながら働き、週休3日制などの働き方の詳細は別記事にまとめられています。
診断名ではなく、実際の行動に向き合う
求人を見て「認知症ケア」と書いてあっても、実際に何をするのかは伝わりにくいと思います。正直に言うと、診断名だけでは仕事の中身は決まりません。同じ認知症でも、現れ方はまったく違います。
- 外に出ると戻れなくなる方
- 口にしてはいけない物を口に入れてしまう方
- 夕方になると落ち着かなくなる方
- 言葉でのやりとりが難しくなってきた方
それぞれで、必要な関わり方が変わります。「この方の場合はどうか」を見つけていくのが仕事です。マニュアルどおりに動く仕事ではありません。そこが難しさでもあり、面白さでもあります。

行動には理由があることが多い
現場でよく話すのは、行動そのものを止めようとしないということです。外に出ようとされるとき、その方の中には理由があります。家に帰らないといけない、誰かを迎えに行かないといけない。
その理由に触れずに止めるだけだと、お互いに消耗します。何を心配されているのかを先に聞く。それだけで落ち着かれることがあります。もちろん、いつもうまくいくわけではありません。でも、そこを探し続けるのがこの仕事だと思っています。

ご家族が近くにいないことがある
もう一つ、あまり求人には書かれないけれど実際に大きい部分があります。ご家族が遠方だったり、配偶者の方が高齢で動けない——そういう状況は実際にあります。
そのとき、日々の様子を知っているのは私たちだけです。だから、
- 変化を伝える:食事量、表情、眠り方。小さな変化を言葉にして届ける
- 判断の材料を渡す:ご家族が決めなければならない場面で、現場から見えていることを伝える
- 気持ちに付き合う:離れているからこその不安や申し訳なさに、そのまま応える
ご家族の代わりになるわけではありません。でも、離れた場所と現場の間をつなぐことはできます。ここに手応えを感じる人は、この仕事が長く続くように思います。
一人で抱えない
認知症ケアは、うまくいかない日が必ずあります。だからこそ、一人で抱えないことを大事にしています。同じ方への関わり方を職員間で共有し、看護職とも情報をつなぐ。「自分のやり方が悪いのでは」と抱え込む必要はありません。
働き方や休みの取り方は週休3日制のリアルにまとめています。仕事の全体像は大阪・八尾/枚方で介護士・看護師として働く完全ガイドをご覧ください。


よくある質問
認知症ケアの経験がなくても働けますか?
経験がない方も入職されています。まずは先輩と一緒に入り、その方ごとの関わり方を覚えていく形です。診断名ではなく「この方の場合はどうか」を見ていく仕事なので、経験より丁寧に見る姿勢のほうが効きます。
外に出ようとされる方には、どう対応するのですか?
行動そのものを止めようとするのではなく、何を心配されているのかを先に聞くようにしています。理由に触れずに止めるだけだとお互いに消耗するためです。対応は職員間で共有し、一人で判断しない体制にしています。
ご家族との連絡も担当しますか?
日々の様子をお伝えする場面はあります。ご家族が遠方だったり動けない事情があることも実際にあり、そのときは現場から見えていることを言葉にして届けます。難しい判断が絡む場面は、管理者や看護職と一緒に対応します。
うまく対応できなかったとき、どうしていますか?
一人で抱えないことを大事にしています。同じ方への関わり方を職員間で共有し、看護職とも情報をつなぎます。うまくいかない日は必ずあるので、それを個人の責任にしない運用にしています。
見学して雰囲気を見ることはできますか?
できます。実際にどんな方がおられて、職員がどう関わっているかは、見ていただくのが一番わかりやすいと思います。応募前の見学だけでも歓迎です。公式LINEからご連絡ください。
- 認知症の診断名にとらわれず、外に出ようとするなどの具体的な行動とその背景にある理由を探りながら関わり方を見つけること。
- 遠方に住む家族に対して日々の食事量や表情などの小さな変化を伝え、現場と離れた家族の間をつなぐ役割を担うこと。
- うまくいかない日があっても一人で抱え込まず、職員間や看護職と情報を共有してチーム全体で対応にあたること。
